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半島危機 北は何を求めているのか/加瀬英明
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     アメリカ鷲と中国龍が、4月6、7日に、フロリダのトランプ別荘で対決した。

     核の牙を磨ぐ北朝鮮と、翌月の3日に平和憲法70周年記念日を迎える日本と、その6日後に親北か、親米か選ぶ大統領選挙が迫る韓国が脇役として、舞台裏に控えていた。

     初日の午後8時40分(フロリダ時間)に、地中海に浮ぶアメリカの駆逐艦から、ミサイルがシリア空軍基地に撃ち込まれた。

     フロリダでは、トランプ大統領と習近平主席がシャンペンソース添えシタビラメと、ニューヨークカットのステーキを頬張って、デザートが配られているところだった。トランプ大統領が習主席に、シリアへミサイル攻撃を加えたと告げて、支持するように求めた。

     習主席はその時、一瞬、呆然としたが、「多くの赤ん坊が殺されたから、仕方がない」と力なく、つぶやいた。習主席に随行した幹部のうち何人か、唖然としたにちがいない。

     この数時間後に、ロシアがアメリカのシリアに対するミサイル攻撃は侵略行為だと、激しく非難した。

     中国は2ヶ月前に国連安保理事会で、シリアのアサド政権が2013年から市民に対して、化学兵器を用いたという化学兵器禁止機関(OPCW)の調査結果にもとづいて、シリアへ制裁を加える決議案が提出されたのを、ロシアとともに拒否権を行使して、葬ったばかりだった。

     習主席は自分と、プチン大統領の顔に泥を塗ったのだった。

     習主席は年末の19回共産党大会で、中国13億人の「核心」である最高指導者として、もう1期5年選出されるために、アメリカとできるだけ波風をたてたくなかったから、トランプ大統領にとっさに媚びたのだった。

     トランプ大統領は習主席に北朝鮮の核ミサイル開発を阻むために、中国がよそ見をしないで、真剣に協力するように求めた。それでなければ、アメリカが「ゴー・イット・アローン」(単独で行動する)といって、凄んだ。北朝鮮に龍をけしかけたのだが、ここしばらくは中国の出方を見守ろう。

     もし、アメリカが北朝鮮に軍事攻撃を加えたら、韓国と日本が戦火に包まれる。

     アメリカは原子力空母『カール・ビンソン』を中核とする機動打撃群を、朝鮮近海へ急行させた。北朝鮮は怯んで、きっと予定していた6回目の核実験を、半年か、1年か、延期することになるだろう。だが、このままゆけば、朝鮮半島は遅かれ早かれ、爆発しよう。
     朝鮮半島で戦争が始まる可能性が、高まった。日本は戦後で最大の窮地に、立たされるようになっている。

     トランプ大統領は、オバマ政権が中国という暴れ龍を仕付けることを怠り、北朝鮮の核・ミサイル開発を放置していたツケを、支払うことを強いられている。

     私はトランプが大統領選に勝ったのを、手放しで喜んだ。もし、ヒラリーが勝ったら、オバマ政権の8年間の対外政策の無策が続くことになって、世界がいっそう安定を失うことになったろう。

     私はトランプと「オポチュニティ」(機会)を合成して「トランポチュニティ」(Trumpportunity)と呼んだが、トランプが予測不能だから期待した。それに選挙中、事務所にレーガン大統領とジョン・ウェインの等身大の写真を飾って、「メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン」と叫んでいたが、「メイク・アメリカ・タフ・アゲイン」と聞こえた。

     トランプ大統領は、北朝鮮がアメリカまで届く核ミサイルを完成することを、「絶対に許さない」と、いっている。北朝鮮が6回目の核実験を強行する場合には、核施設や、ミサイル基地を攻撃するか、中国に北朝鮮への石油の供給を、完全に停めることを求めよう。

     いったい、北朝鮮は何を求めているのだろうか?

     北朝鮮は何よりもアメリカと交渉して、アメリカが北朝鮮を核保有国として認めたうえで、米朝間に国交関係を結ぶことによって、金王朝の存続を保証することを強く望んでいる。

     ところが、ティラーソン国務長官は米中首脳会談が終わってから、「北朝鮮が核開発を放棄しないかぎり、話し合いに応じない」と、言明した。

     3月6日に、北朝鮮が4発のミサイルを発射して、3発が秋田県沖合に弾着した。その直後に、北朝鮮は「在日米軍基地を狙った演習だった」と声明した。日本の沖合に4発とも落すつもりだったが、1発が外れたにちがいない。

     4発のミサイル発射は、北朝鮮のアメリカへの熱烈な“ラブコール”だった。

     7日後にマレーシア空港で、異母兄の金正男氏を、VXガスを用いて暗殺した。なぜ、他の毒物を使わなかったのか。VXガスを大量に貯蔵していることを、示したかったのだ。

     おそらく、安倍首相がアメリカの袖に縋って、北朝鮮と話し合うように哀願することを、期待したにちがいない。
    posted by: samu | 政治認識/中国韓国 | 10:30 | - | - | - | - |
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